必要な道具はまず、わらじを編む木製の台、わらじのはさみ、わらじの最後の行程できれいにするための絞め藁、ハンマー、ろうの布、のり、型紙、木製の定規、くじらかぎ
藁縄360cm、和紙の貼った藁縄4本
藁縄の両端の先を尖らせます。そのために両端を一度、ほどいて少しはさみでカットしてもう一度、より直します。
よったものをのりで固めて、横にはみ出ている藁はハサミでカットします。
上の藁縄をぐるっと下にまわして1周させます。このときにこの結びが、わらじの裏の方にくると履いたときに地面でこすれて切れやすくなるため、表面の方に寄せておきます。絞めるコツは左の人差し指、中指、薬指を1つ右にずらして、人差し指と中指の間に和紙の藁縄もはさみこんで下に引っ張るときつく絞めることができます。
一度、指かくじらかぎで写真のようにわらじを絞めておきます。
かかと近くの乳の付け方は和紙の藁縄で編んで乳の部分を指1本が入るぐらいの輪をつけて編んでいきます。左右同じぐらいの輪をつけたら、下にくるっとまわしてしめます。通常のわらじの乳の付け方と同じです。乳がつけ終わったら最後のかかとにくる部分を測ってマジックで印をつけると分かりやすいです。一度、内側の藁縄2本を引っ張って、動くことを確認します。かかとの最後まできたら、4本の藁縄のうち外側の2本に和紙を貼ります。それが写真の状態です。
わらじをはずして、写真のように反対向きにして4本のうち内側の縄の引っ張って和紙の部分まで引っ張ります。両方ともできたら、もう一度反対側にします。
最後にくじらかぎを使ってしっかりとわらじを絞めます。
和紙のついた藁縄を間に入れます。それから2つの輪を輪の中に輪を通して、しっかりと引っ張ります。和紙の藁縄を上に回して、上になっている輪の方に向かって藁を写真のように巻きます。
できあがりがこんな感じです。
履くとこんな感じになります。くるぶしのところがしっかりと固定されていればOK
です。
○このわらじの材料について
①藁
藁は青い稲を手で刈り取り、ハウスの中で陰干しして乾燥させるという手の込んだ藁です。
まさにわらじをつくるための藁と言っていいでしょう。機械で一気に乾燥させると油分が飛んでしまってよくないそうです。
② 藁縄
藁縄は中心に麻の紐を1本入れているため、通常より強度があります。芯がないとすぐにきれてしまうとのことで入れているそうです。機械で編んでいますが、藁を編む機械も日本では現在、どこにも作られていないそうです。壊れたら終わりとのことです。
③和紙の貼った藁縄
和紙の貼った藁縄は見栄えがいいからとのことで特になくてもいいとのことです。和紙は半紙のようなもので結構高価なものだそうです。
○ろう布について
ろう布の作り方はろうをとかして鍋の中に柔道着のようなごつい布を入れて乾かせば出来上がりです。
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